一般社団法人日本ビジュアル著作権協会

ご挨拶

理事長 曽我 陽三

 JVCAは創業以来、著作権の保護や著作物利用のルール確立のために、日々努力し続けております。
 現在の著作権管理体制に至るまでの道のりは決して平坦ではなく、数多くの著作権侵害裁判の支援等、会員著作権者と共に険しい山々を越えてまいりました。
 過去における当協会会員の著作権尊重に関する活動は、当時の教材出版社や学習塾、予備校等に大きな影響を与え、その後の著作物の二次利用に対する意識を変えるきっかけになったと私共は自負しております。実際、近年では以前に比べてルールを守り、適切な手続きをとる利用者が格段に増えてまいりました。
 しかし、ルールを守る利用者が増える一方で、未だに無断使用等を行う人々もおります。加えて、パソコンやスマートフォン、タブレット等の新しい電子機器の普及に伴い、複製や無断利用、譲渡等が以前よりもごく簡単に行えるようになり、新しいタイプの利用に対する柔軟な対応も求められてきています。
 当協会ではこうした状況下において、悪質な利用者に対しては今まで以上に監視を強化し、また日々変化する市場の動きに対しては、いつでも柔軟に対応できるよう常に新しい情報を入手して、より徹底した管理を行っております。
 当協会の理念は「著作権を保護し、育てる」です。
 “著作物の二次利用等における適正なルールを確立し、著作権者の権利と著作物の価値を守るとともに、利用者が円滑に二次利用等をできる環境を整えることによって表現活動を活性化し、もって文化と産業の発展に貢献する”これが当協会の目指すところです。
 JVCAは、今後も著作権者の立場で業務を遂行してまいります。当協会の活動に少しでもご興味をお持ちいただければ幸いです。